SmartNewsの「最適化 CPC 入札 (oCPC)」配信の検証

GoogleやFacebookと同じように、SmartNewsでも配信は媒体の自動最適化が推奨されています。
通常は「コンバージョン数の最大化」で設定をしていますが、担当案件で行き詰まりを感じていたため
「最適化 CPC 入札 (oCPC)」の検証を行いました。
oCPCとはいわゆる「目標CPA」のこととなります。

 

1.「コンバージョン数の最大化」と「最適化 CPC 入札 (oCPC)」

「コンバージョン数の最大化」
入札方法:クリック
優先目標:コンバージョン数
※配信タイプは選択できません。
1日あたりの予算の中で、コンバージョン数・クリック数を最大化することを目指して配信されます。
設定した日予算はできるだけ使い切るように配信されます。

「最適化 CPC 入札 (oCPC)」
入札方法:クリック
優先目標:目標CPA
※配信タイプはスピード配信が推奨されています。
設定した目標CPAでコンバージョンを獲得するように入札価格が自動調整されます。

 

2.優先目標:目標CPA(oCPC)配信の結果

「目標CPA」への切り替えの直後、CV数が大きく伸びましたがその後、
大きく振るうことなくCPMが上がり露出が減少していく結果になりました。

ただ、CTRは上がり続け、CPCは下がり続けていた傾向にあるので、
学習データの蓄積とともにCVRも改善されていく可能性があるかなと考えています。
※本案件が月末にかけて顕著にCVRが低下する案件のため

 

3.考察とまとめ

最適化 CPC 入札(oCPC)では配信タイプはスピード配信が推奨されていますが、
2日目のように日予算を朝の時点で使い切り、CV獲得につながらない結果になる可能性があること、
配信タイプを均等にすると日予算の消化進捗が落ち着くことがわかりました。

設定している目標CPAを達成できるよう入札単価調整がされるために表示回数の変動が大きくなります。
表示回数が減少したときは目標CPAを高く設定すれば改善が見込まれ、
リスティング広告と同じ考え方が応用できそうです。

入札単価は、キャンペーンの推定CVRや目標 CPA、これまでの予算利用金額を参考に決めらています。

6~7日間程度の期間で数値の変動が大きくなっていたので、
参照されているデータ期間は一週間程度である可能性があります。

最適化が十分にされるために必要なコンバージョン数は
10コンバージョン(CV)/クリエイティブになります。

今回クリアしていたCRもありCR単位での効率があっていたものもあるため、
学習を考慮し精査を行うことで全体CPAの改善はできると考えています。