GoogleAnalyticsを活用したリスティング広告でのキーワードを探す3つの方法

GoogleAnalyticsでリスティング広告最適化を実現可能

 リスティング広告では、広告運用開始前にGoogleの「キーワードプランナー」やYahoo!の「キーワードアドバイスツール」、またWebサイト上に無料で提供されているキーワードツールを利用し、自社のサービスや商品に関連するキーワードを探すことが出来ます。

 今回は運用開始後、クリック数の低下やコンバージョンの発生に伸び悩んだ際の1つの施策として、クリック数増加やコンバージョンの発生が期待できそうな新しいキーワードを探す場合に役立つ、「GoogleAnalytics」というツールを利用した方法を調査します!
また、今回取り上げるツールでは、運用中のアカウントで検証が出来ていない為、方法のみの紹介とし、後日検証した際に後述します。

 

キーワードを探す3つの方法とは

 GoogleAnalyticsはGoogleが無料で提供してるツールで、サイト内のユーザーの行動などのアクセス解析を確認するツールです。
このツールを利用した方法では、検索広告から流入したキーワードのレポートを出すことで、キーワードで流入したユーザーの行動データをもとにコンバージョンに繋がるキーワードを探すことが出来ます。
この方法は事前に準備をする必要がある。Yahoo!広告の場合、広告からの流入をGoogleAnalytics上で識別する為に、パラメーター生成ツールを使用し、パラメータ付のURLを作成し広告のリンク先URLに設定。
そうすることでGoogleAnalyticsの「参照元」タブにてオーガニック検索とは異なるものとして識別されます。
GoogleAdwordsの場合は、GoogleAdWordsとGoogleAnalyticsをリンクするだけです!

1GoogleAnalyticspng こうしてリスティング広告からの流入をGoogleAnalytics上で識別できるように準備が完了したら、Analytics上でレポートを取得します。
まず、リスティング広告経由のコンバージョンが発生したキーワードの詳細データを取得。
このデータではコンバージョンしたキーワードで流入したユーザーのサイト内での行動を確認することが出来ます。
「ユーザーのサイト内の滞在時間」や、「ユーザーがどの程度ページを閲覧しているか」など。
次に、コンバージョンが発生しなかったキーワードの詳細データを取得。
そして、コンバージョンが発生したキーワードのデータの平均値と、コンバージョンが発生しなかったキーワードの数値を比較します。
するとコンバージョンが発生しなかったキーワードとコンバージョンが発生したキーワードと近い数値は、サイト内でユーザーが同じ行動をしている可能性があり、コンバージョンを見込めるキーワードだと仮説が立てられます。
 例えばコンバージョンしているキーワードの滞在時間の平均と、コンバージョンしていなキーワードの滞在時間が同じだったり上回っている等。
 こうして得られた仮説をもとに、キーワードの入札単価を上げ露出を増やし、ユーザーの流入を増かさせることでコンバージョンに繋がるであろうことが期待できるでしょう!

 同じくGoogleAnalyticsを利用した方法をもう一例上げでみましょう。
前述の方法はリスティング広告から流入したキーワードをもとに、コンバージョンに繋がるキーワードを探しました。
次の方法はリスティング広告経由ではなく、ユーザーの検索キーワードからを有益なキーワードを見つける方法です。

まず、GoogleAnalyticsの「集客」→「キャンペーン」→「オーガニック検索」で、ユーザーが検索しサイトに訪れたキーワードが表示されます。
これは実際にサイトを訪れたユーザーの検索キーワードなので、ここからリスティングに登録していなキーワードを見つけたり、コンバージョンに繋がるキーワードをデータから探すことが可能。

GoogleAnalytics管理画面02

 しかし、Google検索のSSL化(暗号化)により、このオーガニック検索にて「not provided」という表示がでてしまいます。
これはGoogleが検索ユーザーのプライバシー保護の観点から、検索のSSL化(暗号化)をしている為である。(※1)
その為、Googleにて検索したユーザーのキーワードがAnalytics上で表示されなくなっています。
ただ、Google以外のYahoo!等の検索ではSSL化(暗号化)されていないのでGoogleAnalytics上ではキーワードが表示されます。

GoogleAnalytics管理画面03

 Googleからの検索の割合が多い場合非常に困る「not provided」だが、Googleが同じく無料で提供している「Google Search Console(旧Googleウェブマスタツール)」を利用することで、Googleからの検索キーワードを確認できます!

Google Search Consoleにログインし、登録されているサイトを選択する。次に「検索トラフィック」→「検索クエリ」にて検索キーワードが表示されます。
この「検索クエリ」ではキーワードの他に表示回数やクリック数、クリック率、平均掲載順位なども一緒に確認が可能。
これらの情報をもとに、リスティング広告に登録しているキーワード情報と比較したりして、検索キーワードの追加や入札単価の調整を行うことで、クリック数の増加やコンバージョンにつなげることが出来るでしょう!

試してみる価値あり!

 GoogleAnalyticsではリスティング広告経由からのキーワードのデータを取得して、見込みのあるキーワードを探す方法と、同じくGoogleAnalyticsのオーガニック検索のキーワードを確認し探す方法、また、Google Search Consoleにて検索クエリからキーワード探す方法を紹介しました。
 GoogleAnalyticsではリスティング広告の管理画面からは得られない、ユーザーのサイト内での行動などといった情報が得られるので、リスティング広告においてとても便利なツールであるといえます!
また、Analyticsで得た情報をもとに、サイト内でのユーザー行動のデータを調査することで、リスティング広告の運用に使える情報が得られるであろうことが分かりました。
今回紹介しているいずれのツールもGoogleが無料で提供しているツールなので、登録や設定等すれば有益な情報が取得でき、リスティング広告で伸び悩んでいる際には、GoogleAnalyticsを試す価値はあるでしょう!

注釈

※1 「ユーザーの個人情報と財務情報に関するセキュリティを強化する為、AdWordsのポリシーが間もなく変更されます。」
Inside AdWords-Japan(http://adwords-ja.blogspot.jp/2011/05/adwords.html)

参考

『新版 リスティング広告 成功の法則』 2013年4月15日発行  阿部圭司 著
「[2015年版]Googleアナリティクスで検索キーワードを確認する方法」
COSMO WEB+ (http://www.webplus-listing.com/blog-webplus/cat-analyze/2370/)
「(not provided)対策!Googleウェブマスターツールで検索キーワードを確認する方法」
COSMO WEB+ (http://www.webplus-listing.com/blog-webplus/cat-seo/1431/)

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