広告バナー作成における画像生成AIの活用-画像の拡張編-

■背景

急激に技術が進歩している画像生成AIは、広告の素材生成での活用が期待できる。
一方で、まだ世界的にも法整備が追いついておらず、著作権問題をクリアにしなければならないこと、
またAIを使う我々のスキル(主にはプロンプトを書くスキル)というネックがあり、
完全に新しい素材を生成するというレベルでは、実用はまだ現実的ではない。

しかしながら、現段階でも十分実用可能な活用方法はあると考え、
画像生成AIの活用の初歩といえる「画像の拡張」という使い方についてまとめた。

■使用ツール

Adobe Photoshop 2024

■使用方法

①元素材を開く

②カンバスサイズの変更、切り抜きツールなどで拡張したい方向に余白ができるように画像サイズを拡張

③余白部分を選択→選択範囲の拡張で、余白+元画像に少し被る選択範囲を作る

④コンテキストタスクバーから「生成塗りつぶし」を選択→プロンプトに何も入力せずに「生成」をクリック

⑤完成!
 一部不自然な部分や、不要なオブジェクトを含んで拡張された場合、
「コンテンツに応じた塗りつぶし」で少し修正するのがおすすめ。

 

■生成された画像例

●元画像

●拡張した画像

■まとめ

今回は最も手軽な画像生成AIの活用方法として、
Photoshopを使ってプロンプトも不要の画像拡張を行ってみた。
これはバナーの文字配置の関係で、元素材が切れてしまっている部分を
拡張したい時に非常に便利である。

今後も画像生成AIの活用については、著作権問題について法整備の動きにアンテナを張るとともに、
現段階で活用できる範囲で積極的に活用していきたい。