最適化の追求

加速するデジタル化

デジタルテクノロジーとネットワークの進化により様々なビジネス変革が起きています。ビジネスのデジタル化はテクノロジーが進化することで更なる未来のトレンドとなり我々の社会を大きく変えていくことでしょう。 インターネットは分散型データベースを繋ぐ巨大なネットワーク網であり、グローバルにコンテンツと人を繋ぎます。オフラインだけでは解決困難だった課題を最新のテクノロジーが日進月歩のごとく劇的に変化させています。 都市機能・地域機能を効率化するスマートシティ構想のように「ソーシャル」「スマートフォン」「クラウド」「WEBコミュニケーション」といった先進のテクノロジーがあらゆる業種の次世代ビジネス戦略を語るうえで連携と依存を深めています。 従来型のビジネスだけではなく、ここ数年台頭したWEBビジネスでさえ進化に対応したイノベーションが常に求められています。 optline

はじめに

世の中は複雑なコトであふれています。宇宙の理を前提に、様々な状況で、様々な人がいて時間は刻一刻と流れています。ビジネスにおいて物事の本質を把握するということは、この複雑に絡み合ったこれらを分類し、そして概念化することです。我々は、対象のエネルギー総量に対し、手段をもって資源・財等の配分を見直し、より無駄のないよう革新させることで生計としています。 ここでいう”美道”とは、物事の本質を把握し、的確な洞察の下に”美しき未来”を創造する道であります。物事の本質を把握するためには、まず対象の主たる構成の特徴を捉え分類する抽象化能力が求められます。次に、物事を抽象化したものを洗練させ体系的に整理する”概念化能力”が必要です。複雑さを乗り越え、具体的にシンプルを追求すると、そこに”最適化”が生まれます。即ち、経済活動における”最適化の追求”そのものといえます。本内容は、ビジネスの観点からオプティマイザー独自の概念として”美道”を定義し、そのアプローチを説いたものです。

美道_リサイズ済み

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美しいとは何か

私たちは、「創造物」を前にして、表面だけ見てわかった気になり、本質的なことを見落としてしまっています。アートだろうとビジネスだろうと学問だろうと、自分なりのものの見方や考え方を持てなくて、はたしてコトを成せるのだろうか?それができる人が創造の力を持ち、なにかを生み出し、結果を残しているという”真実”を、私たちは直視しなければなりません。芸術家のヨーゼフ・ボイスはその根源を解し、「あらゆる人間は自らの創造性によって社会の幸福に寄与しうる、すなわち、誰でも未来に向けて社会を彫刻しうるし、しなければならない」と提唱し、「芸術こそ進化にとっての唯一の可能性、世界の可能性を変える唯一の可能性」という信念を我々に残してくれました。

これは、一般的な”芸術”を指すのではなく、拡張された芸術概念であり、目に見えない本質を具体的な姿へと育て、ものの見方・知覚の形式をさらに新しく発展・展開させていくものです。”創造”というプロセスに関わる全ての人がアーティストなのだと、私たちに気づかせてくれました。仕事は生産行為である以上、創作余地があるわけで、アーティストとして期待されているということです。創造性と生産性にはシナジーがあり、創造性が高いほど、生産性が高くなります。ビジネスにおけるプロジェクトも営業活動も全ての活動が作品作りに関わっていると言えます。私たち一人一人は、ビジョンという一つのテーマに向かって集合的に社会彫刻へ参加しているアーティストということになります。

これらを前提として、有形無形にかかわらず創造物には、生み出す際の考え方、思考プロセスが存在します。アート思考と呼ばれるもので、それは”答え”が既知として存在しているシステム的な能力ではなく、類稀な創造性を発揮するコンピテンシーとしての美意識です。私たちは、日々、理想の社会を追求し、社会彫刻に取り組んでいるわけで、”理想的な社会”というのは、”美しい社会”であるとも言えます。人によって”美しい”という感覚に違いはあるにせよ、創造物としてのそれは、”理想的である”と総じて言えます。イノベーションにより、より豊かな社会を実現するということは”美しい”と言えるのではないでしょうか。

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データドリブンなビジネス

デジタル化社会では、経済とビジネスが迅速に数値化され、変化に対応しPDCA力をもった企業が台頭します。データドリブンなマーケティングを実現するためには、市場を的確に分析し過去の事象から未来を予測した仮説を立て、コストミニマムでその検証データを収集するための実行プラン策定が必要です。 慎重かつコスト重視のあまり時間軸をおろそかにしてはいけません。なぜなら1日の遅れが機会ロスを生むからです。確認設計は、仮説と同時に組み立てるのが望ましいです。チェックポイントとその頻度により実行プラン自体にロスが生まれてしまいます。このプロセスを疎かにした場合に「実行」がゴールになるケースがよくあるので注意が必要です。多次元的に仮説検証を進めるマネジメントや広告パートナーの介在も有効です。検証結果を事前に想定することにより一手先のアクションプランを準部することが可能となります。ライバルとの競争プロセスの中で同じ仮説検証を3か月でまわすか、それとも1か月で実現するかで次の戦略の速さが変わります。 内向きな組織戦略としてでなく業界・経済全体まで視野を広げた最適化力が経営エンジンとなることは言うまでもありません。 mathe optline

オプティマイザーが提唱する マーケティングの「最適化Five理論」

売上を構成する要素をマーケティングの視点から変数に分解した場合、オプティマイザー独自の概念として5つにの指標から分析を試みます。

リーチ(Reach)

生活者の母集団となります。言語、地域、習慣、属性、行動など勘案しターゲットとすべき購買者を定義するのものです。プロダクトアウトとマーケットインの双方から考慮した設定と他の指標との連動から集客コストの最適値を導くことが求められます。

客単価(Average sale amount)

お客様一人当たりが一回の購買で支払う平均金額です。商品の価格だけではなくサービス、プロモーションにより組み合わせ購買やまとめ買いといった変化を促すことが可能となります。

購入率(CVR)

お客様の訪問数に対して商品が売れる確率です。訪問者に対しての商品のプロモーションや接客によるプレゼンテーション力だけではなく、ターゲットとのマッチング度や訪問までの導線、滞在時間、購買ステップにより大きく変化します。

リピート回数(Repeat)

一度訪問してくれたお客様が何回訪問、購買頂けるかという視点です。ライフタイムバリュー(顧客生涯価値)を最大化させるためにカスタマーリレーションシップを設計しマネジメントすることが重要です。

スピード/回転率(Speed/Turnover)

お客様一人当たりの消費の速さです。場所や時間的制約の改善だけではなく、同時に顧客満足度を早期に上げることにより回転率が高まります。

最適化Five理論の方程式

売上 = リーチ × 客単価 × 購入率 × リピート回数 × スピード(回転率) 全ての指標を2倍にした場合、理論上の売上は32倍へと変化します。どの指標をコントロールするかにより最適化アプローチは変わりますが、他の指標と連動する場合もあり検証の設計は不可欠です。 2×2×2×2×2=32倍 optline

最適化領域

optgraph3 「Optimize」は、多様化する情報化社会において経済活動の効率化や、コストの削減といったアプローチとなります。 我々は、「マーケティングによる最適化」を中心にこのテーマに取り組んでいます。コアコンピタンスを活かし、高度なパフォーマンス・マーケティングを追及し、バーティカルな実績を積み上げアライアンス、流通、資産、エネルギー分野へと事業領域を広げてまいりました。今後は、更なるステージへ向かうべく事業領域の強化と共に新たな分野へチャレンジしてまいります。